【文献】胃がんの家族歴とHelicobacter pylori除菌治療

今回は2020年の1月にNEJMに掲載された,ピロリ菌除菌と胃がんの家族歴についての論文について書いていきたいと思います.

初めての記事なので,書き方から勉強中です!
ご容赦ください.

参考文献:MSDマニュアル

胃がんのリスクファクターとしてのピロリ菌(Helicobacter pylori)

胃がんの大きなリスクファクターとしてピロリ菌の存在が挙げられます.

がんだけでなく,胃潰瘍のリスクにもなっているピロリ菌は経口感染や糞口感染が知られています.
現在の日本の若い世代では井戸水との接触の少なさから感染率は減少傾向と言われますが,家族内感染も知られており忘れてはいけない感染症です.
検査については呼気検査が可能であり,主に胃潰瘍や胃炎時に行われています.

ピロリ菌って?

ピロリ菌

正式な名前はHelicobacter pylori
慢性胃炎,胃がん,消化性潰瘍,リンパ腫の原因にもなる病原菌です.
胃酸という酸性環境でも生きながらえることのできる菌で,治療には抗生剤を組み合わせて使用します.

Family History of Gastric Cancer and Helicobacter pylori Treatment

それでは本題の文献です.

2020年の1月にNEJMに掲載された論文になります.
Family History of Gastric Cancer and Helicobacter pylori Treatment

残念ながらフルテキストが入手できないため,アブストラクトのみのご紹介となります.

背景

Helicobacter pylori感染と胃がんの家族歴は,胃がんの主要なリスクファクターである.

第一度近親者(両親,子,兄弟姉妹)に胃がんの家族歴がある場合の、Helicobacter pyloriの除菌が胃がんのリスクを減らすかどうかは知られていない.

方法

単一の施設で,二重盲検で,対象群にプラセボを置き,第一度近親者に胃がんの患者がいる3,100人を検出した.

1,383人のHelicobacter pylori感染者を,除菌群(ランソプラゾール 30mg,アモキシシリン1000mg,クラリスロマイシン500mg.それぞれ1日2回内服)とプラセボ群に割り付けた.

主評価項目は胃がんへの進展.

事前に設定された副次評価項目は、追跡期間内のHelicobacter pylori除菌の状態による胃がんへの進展とした.

結果

全体で1,676人の被験者が,主要評価項目の部分修正したITT(Modified intention-to-treat)解析集団に組み込まれた(832人が除菌群,844人がプラセボ群).

追跡機関の中央値である9.2年間に,治療群では10人の被験者(1.2%),プラセボ群では23人(2.7%)が胃がんへ進展した(ハザード比:0.45 95%信頼区間:0.21-0.94 p=0.03 ログランク検定).【主要評価項目】

治療群の胃がんに進展した10人のうち5人は,Helicobacter pyloriの持続感染があった.

胃がんはHelicobacter pylori除菌がされた被験者の0.8%(608人中5人),持続感染した被験者の2.9%(979人中の28人)で進展した(ハザード比:0.27 95%信頼区間:0.10-0.70).【副次評価項目】

有害事象は穏やかであり,プラセボ群と比較して治療群でより見られた(53%vs19.1%)

結論

Helicobacter pylori感染のある一次近親者に胃がんの家族歴がある人において,除菌治療は胃がんのリスクを減少させた.

まとめ

今回はFamily History of Gastric Cancer and Helicobacter pylori Treatmentという,文献のアブストラクトをまとめました.
勉強を続けていって,フルテキストを自然に読めるようになることを目標に.
初めての記事なので書き方も含めて調べながら書きましたが,試行錯誤していきたいところ.

今後もゆっくり焦らずに勉強した結果をまとめていきます.

それでは.

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